No.1 神撫会館について

みなさん、はじめまして!

この「神撫会館だより」では、同窓会の事務所でもある神撫会館から、学校内の様子や出来事、事務所に残っている興味深い資料や歴史などを定期的にお伝えしていく予定です。

まず第1回目は神撫会館について。

大正10年4月16日に兵庫県立第三神戸中学校が開校し、大正12年(1923)5月20日、白亜の図書館(現神撫会館)が当時の学校図書館としては珍しい鉄筋コンクリート造りで建てられ10月中旬に開館しました。以来94年、図書館として、あるときは音楽教室として、またあるときは普通教室として職員、生徒に親しまれてきました。学校内で創立当時から変わっていない唯一の建物です。

昭和54年に新図書館が完成したのを機に、卒業生のぜひ残してほしいという強い要望に応えて、昭和55年、学校創立60周年記念事業の一つとして改修工事に着工し防水工事、窓枠サッシの取り換えや内外塗装を行い、現在の姿になりました。(以後1963・1980・2005改修)平成22年(2010)には兵庫県の登録有形文化財に登録され、これからも変わることなく存続する大切な建物になりました。

 

玄関扉のペンキは塗り替えられていますが、創建当時の木製のたいへん趣のあるガラス扉です。

玄関入り口右側に「神撫会館」という黒御影の表札と共に「兵庫県登録文化財」の銅板表示がかかっています。文化財登録の決め手となったシンメトリーな立面構成、玄関ポーチ上部のペディメント状の壁の立ち上げ部には、「館書圖」の文字が昔の面影を残しています。両翼の張り出しにある飾り十字も見てくださいね。

今は内部は会議室と書庫、資料室も兼ねる同窓会事務所となっており、ピアノの設置されている会議室は現役生の「校内コーラス大会」の練習場所やPTAコーラス、PTAの会議にも使われています。

同窓会事務所は平日の正午から午後5時まで開いており、内部の見学や資料を見ることもできます。事前にお問い合わせの上、ぜひ一度ご訪問ください。校舎はすっかり変わってしまいましたが、懐かしい学生時代を思い出すたくさんのものがここにはあります。